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老害と女大学と知識のトライアングルなアップデート

 

確定申告の期限が4月に伸びて、ほっとしつつも、ただ今絶賛ねじり鉢巻きで格闘している社長さん、おはようございます。

うたって踊れるご近所アイドルを目指している、経理・総務代行Office Triangleの花澤です。(嘘です・笑)

 

先日、久々に実家に行ったら、70代後半の父が、弟の賃貸住宅の保証人になれなかった事について、ぐちぐち愚痴っていました。自分の存在を否定された気がして、いたくプライドを傷つけられたそうです。

社会的地位が高かったか否かは不明ですが、それなりに優秀だと評価されてきて、現在も色々な組織で役職を賜っている身としては、「俺はまだ現役だ!」と言う意識があるのでしょうね。

 

うん。気のせいだから、それ(苦笑)

…たぶん、会社組織を飛び出してみたら、誰にも相手にされなくて、あれ?ってなった起業家のみなさんと一緒です。

あと、こっちのほうが理由としては大きいですが、人生100年と言いながらも、70代じゃいつ死んでもおかしくない。

そんな人では「保証人」としての役割は果たせません。

 

言うまでもなく、保証人って、借りている人が何らかの理由で支払えなくなった時に肩代わりする必要があるわけで、その力があるとか無いとかと言う以前に、大丈夫かな~~と心配になっちゃうじゃないですか。

そりゃ現在バリバリに働いている人だって、将来の事は分からない訳ですけど(会社が倒産したりリストラされたり…が無いとは言えないですし)、それでも年齢によるものよりは、まだ信用度が担保されている、と言うことなのだと思います。

 

残念でしたね、お父さん。

さて、そんなうちの父の話は置いておいて。

知識のアップデートと老害の話です。

老害…と言う言葉の激しさにビビりますが、会社の中にいる大先輩がどうこう、と言う話ではアリマセン。

 

むかし江戸時代に「女大学」と言う本がありました。ご存じですか。

こう言ってはナンですが、わたしは読んでません。

読んではないけど、内容は何となく知ってます。

 

ざっくり言うと「女性は若い時には親に従え。嫁しては夫に従え。老いたら子に従え」と言う理不尽極まりない思想に基づいて書かれている女性教育書です。

それこそ20代のころは、この「女性の心得」的なモノには大反発をしていましたが、最近、ある意味正しいかな~と思っています。

とは言え、問答無用に盲目的に従うべきだ!という訳ではないですし、「女性は」と言う話でもありません。

では何か?と言うと、「学ぶ姿勢」と言うことです。

 

 

「知識」には大きく分けて2つあります。

ひとつは「経験知」

これは、積みあがっていくものですから、人生の長い大先輩に敵うものではありません。

もうひとつは「情報知」

私が勝手に命名したので、こう言う言葉があるか否かは存じ上げませんが、情報としての知識と言うことですね。

 

これは時代と共にアップデートしていくものです。IT技術を考えてみれば、論ずるまでもなく明らかです。

PCが普及したのは、私が20代の頃でした。

令和の子供たちにとっては、生まれたときから当たり前に身近にあるものですが、私たちにとっては「習得するもの」「学ぶもの」でした。ある意味、特殊技術です。

 

こうした知識は、ITに限らず、沢山あります。

にもかかわらず、私たちは、ついつい「経験知」でもって判断しようとします。これが「老害」です。

 

若い時、幼い時は「経験知」が圧倒的に足りません。

ゆえに親や教師や先輩や様々な方々に教えを請います。教えを請うことに、ためらいはありません。

ところが、ある一定程度の年齢を重ねると、特に後輩や年齢の若い方に教えを請うことに、矜持を傷つけられたように感じる方々がいます。

 

先ほどの「女大学」ですが、

「経験知」が少ない幼い時は、親のアドバイスを聞きなさい。

大人になったら、先輩や同僚や周りの人の言うことをよく聞きなさい。

そして、自らが先輩の立場になったなら、後輩や若い人から教えてもらいなさい。

と、言い換えることができるのではないか、と思うのです。

 

オレの若い頃は…と武勇伝を語りたいおじさま。その矜持、無意味じゃないですか?

と言うより、アップデートされない情報を固持し続けることは、損ではないですか。

「経験知」と「情報知」を混同してませんか。

 

情報はアップデートされるものです。

結局のところ、「老害」は、他人を害するより、圧倒的に自分を害するものではないかと思うのですが、如何でしょうか。

自戒を込めて書いてみました(苦笑)…私も、そろそろ人生の折り返し地点ですからね~

 

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