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ひとが幸せになるために、絶対に必要なことはお金ではないのかもしれない。
確定申告するのはいいけれど、
「え?持続化給付金ッて「雑収入」で収益で計算するのは分かった。でも、コレって消費税の対象なの?事業税の計算に算入されるの?え~~~⁈わっかんない!!」
とグルグルしている社長さん、こんにちは。
正直わたしもグルグルしました(苦笑)な、Office Triangleの花澤です。
普段と違うことがあると、どうしたらいいのか悩みますよね。
…とは言え、調べればわかる事なんですけど。
(さすがに、国税のHPにはちゃんと記載がありました。よかったよかった)
さて、それはともかく…先日読んだ「科学的な適職」(鈴木祐・著)に大変興味深いデータがありました。
令和元年「内閣府の『満足度・生活の質に関する調査』における世帯年収と主観的な満足度の変化比較」と言う調査結果です。
何が興味深かったのかと言うと、世帯年収が100~300万から300~500万に増えると、満足度は0.48ポイント上昇するのに対して、700~1,000万から1,000~2,000万に増えたときは、満足度が0.28ポイントしか上昇しない!ということ。
そして、3,000万を超えると逆に満足度は下がっていくという事です。
わたしの予想では、上昇率は小さくなっても、増えれば増えるほど満足度は上がっていくのかと考えていましたので、意外な結果にびっくりです。あなたは如何でしょうか。
お金持ち(と思われる)方々は、よく「お金は問題じゃないんだよ」という事を口にされます。
あなたも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
それに対して、わたしのような俗な一般人は「またまた~~~。ウソでしょ?本音は違うでしょ?」と思うわけですが、ウソじゃありません、と言う結果がでました、と言うところでしょうか。
この調査によると、満足度が一番高いのは、2,000~3,000万の世帯年収の方々です。
ここを超えると満足度は下がっていくわけですね。
この結果を見てわたしが考えたのは、マズローの5段階欲求説です。
ひとの欲求には5段階ある、と言うものです。
超有名なので、ご存じな方も沢山いらっしゃる事でしょうが、サクッとまとめるとこんな感じです。
第一段階:生理的欲求 …とにかく食べることが最優先!
第二段階:安全欲求 …安全に生活したい!
第三段階:所属欲求 …仲間が欲しい!愛されたい!
第四段階:承認欲求 …認められたい!
第五段階:自己実現欲求…理想の自分になりたい!
とはいえ、年収100万くらいの方々は、第一段階にいて第五段階の欲求は持ってない、要するに、あんたら食べるのが精いっぱいで、理想の自分や生き方なんて考えもしないでしょ?、と言いたいわけではありません。
言うまでもなく、もちろん当たり前にお持ちのことと思います。
だって、自分が食べるのに困っているくらい貧乏でも、他の人に援助の手を差し伸べた人の話は山ほどありますから。
そうではなくて、お金〈収入〉があれば、食べることはできるし安全も担保できるし、ひとより高価なモノを身につけて自慢できるし…と、様々な欲求が満たされるでしょうが、それは際限がないものではなくて、だれもが根本的に理想の自分・理想の生き方を求めるものなんだな~と言うことです。
「自己実現やら理想の自分やら言うのは青くさい若者が言うことだ」とか、「現実食べるのが精いっぱいで他人の事なんか気にしてられないよ」とか、「いやいや収入はある程度あるけど自分さえ幸せなら満足だ」とか、色々な方がいらっしゃるのでしょうが、データとして一定のラインを越えて、満足度が下がっていくと言うことは、どんなひとでも最終的には自己実現欲求が満たされないと、幸せにはなれない証左に思えますが、如何でしょうか。
現在の収入に満足の方もそうではない方も、幸福になるために、たまにはちょっと立ち止まって「理想の自分」について、考えてみませんか。